【ゴムロール特集】 製鉄用、製紙用の需要が回復(1)

2014年07月05日

ゴムタイムス社

 ゴム・樹脂ロールは印刷用をはじめ、OA・AV機器、製紙、製鉄、繊維、フィルムなどの産業界にとって必要不可欠な製品であり、各産業での製造工程やライン内に組み込まれ、重要な基幹部品としての役割を担っている。

 「金属あるいは他の材料を用いたローラー芯にゴム、その他の弾性物質を被覆したもの」がゴム・樹脂ロール。

 日本ゴム工業会・統計委員会が先にまとめた2013年1~12月計のゴム・樹脂ロール生産実績(ロールメーカー7社計)によると、製鉄用、製紙用の需要回復により生産実績は3802t、前年比100・5%の微増ながら3年ぶりに前年実績を上回った。

 全体の29・2%を占める製鉄用はゴムロール、合成樹脂ロール合計で1152t、同107・1%となり、ロール生産全体を押し上げた。全体の13・8%を占める製紙用もゴムロールが403t、同106・4%、合成樹脂ロールが130t、同99・4%となり、合計で533t、同104・6%と堅調に推移した。

 主力の印刷用(同36%)は昨年下期以降から回復基調にあるが、上期の落ち込みをカバーしきれず年間では

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