入間川ゴムはこのほど、14年3月期の業績を明らかにした。それによると、売上高は21億2000万円で前期比0・7%減と微減、営業利益は5023万円で同0・3%増、経常利益は1700万円で同3・5%増と増益となった。当期純利益は機械更新に伴う除却損を計上したため、1300万円で同22.1%減となった。
13年度上期は主力のゴムシートを中心に需要が低迷して苦戦を強いられたが、景気回復に伴う下期の販売増により、通期の売上はほぼ横ばいまでカバーできた。利益面では原材料価格の高止まりがあったものの、買い入れを抑えるなどコスト削減策が寄与して増益を果たした。
13年度は5ヵ年にわたる中長期経営計画「清水プロジェクト」の最終年度だった。同社は営業面では利益率の高い商品を中心に販売を強化し、不採算商品の整理を進めるなど「筋肉体質」へのスリム化を推進した。生産面では各作業者が複数の部署の業務をこなせるよう「社員の多能化」を進め、生産効率を上げた。それらの取組みの結果、収益基盤の強化についてはほぼ目標を達成し、利益が稼げる体制が整った。
同社は14年度から社内向けに新中計3ヵ年計画を策定。同社の強みである製品特長を生かし、ゴムシート以外の部門でも新製品開発を進めるなど、「将来を見据えた『新時代の礎を築く』ための施策を推進していく」(同社)方針。
また価格改定については、原材料費の高止まりの他、電気料金、輸送費の高騰などが利益を圧迫しており、
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