フタル酸フリーやハロゲンフリーなどの環境対応製品は、今やゴム製品全般に広がりつつある。しかし、その開発と製品化には大きな壁がいくつも立ちはだかっている。
まず、環境規制物質の代替品を使い、従来品と同じ性能が出せるかどうかという第1の壁。性能とコスト面の折り合いという課題もある。この壁が最も高く手強いのは容易に予想がつく。
やっと乗り越えたところで次に訪れる壁は「副生成物」だ。非規制物質だけの使用でも、化学反応により規制物質が生成されることもある。製品性能のみならず、各工程での成分検査も怠るわけにはいかない。
こうして膨大な時間と労力をかけ、ようやく環境対応製品ができ上がったとしても、最後の壁は思わぬところに待ち構えている。
同じ製造ラインで非環境製品を扱っていた場合、切り替えの際に