日本触媒は7月9日、同社姫路製造所敷地内にて7月8日、アクリル酸(以下AA)プラント、N―フェニルマレイミド(以下PMI)1万t/年プラント及び廃液燃焼処理設備の完工式を執り行ったと発表した。
AAプラントは、生産能力は8万t/年。7月より商業運転開始。設備投資額は約110億円。PMIプラントは生産能力は1万トン/年。既存能力0・8万t/年と合わせて 計1・8万t/年の生産能力となる。2月より商業運転開始。
同社のコア事業の一つであるAAの世界需要は、その主用途であるアクリル酸エステル及び高吸水性樹脂の伸びに対応し、旺盛な需要の伸びを示している。今回の増設により同社グループのAA生産能力は姫路製造所が46t/年から54t/年となり、合計で78t/年となった。同社は今後も同事業において世界トップレベルを走るグローバルプレーヤーの地位を堅持していくとしている。
また、PMIは、同社が世界で初めて独自の製造技術で企業化した反応性に富んだ化合物で、ABS樹脂やアクリル樹脂などの耐熱性向上剤として需要が急増している。同社は今後も、PMIのような世界でもユニークな特殊化学品の開発・販売拡大を目指す方針。