ブリヂストンは7月15日、スタッドレスタイヤ「ブリザック」ブランドの新製品として、氷路面での「滑りにくさ」を向上させたSUV/4×4専用スタッドレスタイヤ「ブリザック DM―V2」を9月1日から順次発売すると発表した。
発売サイズは31サイズで、価格はオープン価格。
氷路面でタイヤが滑るのは、氷そのものが原因ではなく、氷の表面に存在する「水膜」により、タイヤと路面の密着が妨げられてしまうことが原因。同社の独自技術「発泡ゴム」は、ゴム内部に多数の気泡と太い水の通路を有し、滑りの原因となる「水膜」を取り除くことで、氷上で優れたグリップ力を発揮する。
同製品は乗用車用スタッドレスタイヤ「ブリザック VRX」で高評価を得ている「アクティブ発泡ゴム」を採用。ゴム内部の水の通路の表面を親水性素材でコーティングすることで、水の通路に路面の「水膜」を構成する水分が流れ込みやすくなり、「水膜」を効率的に取り除くことができる。これにより、タイヤが氷路面にしっかりと密着し、氷上でのグリップ力を大幅に高める。
さらに、ブレーキ時などタイヤに強い力がかかる状況でも、踏面部の各ブロックの倒れ込みを抑える技術を搭載することで、主に接地面で発生するブレーキ力を高める。走行安定性を高める「3Dホールドスクラムサイプ」や雪をつかむ力が強い「マルチグルーブ」、装着初期から優れた氷上性能を発揮する「マイクロテクスチャー」などを採用。これにより、従来品「ブリザック DM―V1」と比べ、氷上でのブレーキ停止距離11%短縮を実現、また同様のメカニズムにより、通常の濡れた路面でもブレーキ停止距離を5%短縮しており、さまざまな冬道で優れた安全性能を発揮する。
1988年に誕生した同ブランドは、発売以来多くの顧客に愛用され、北海道・北東北主要5都市において装着率No・1を13年連続で獲得している。現在は日本だけではなく、ロシアやヨーロッパなどでも発売されている。