ＪＳＲはＴＰＥ製品に関して、ポリブタジエン系ＴＰＥ「ＲＢ」、スチレン・ブタジエンＴＰＥ「ＴＲ」、スチレン・イソプレンＴＰＥ「ＳＩＳ」、水添ポリマー「ダイナロン」の４種類を展開している。
これらを扱う石化事業部ＴＰＥ部の13年度の業績は、販売量で前年度比約５％増加した。特に、販売量の５割弱を占めるＲＢは、新興国の履物用途開拓が進展したことや、中国・欧州の需要が回復したことなどで、２ケタの伸びとなった。
一方、ＴＲは食品容器向けポリスチレン改質用と道路アスファルト改質向けという２大需要先が不振だったため、販売量ベースで１割弱の減少となった。食品分野では主原料であるポリスチレンの高騰でオレフィン系シフトも加速し、スチレン系の改質剤であるＴＲの需要が縮小。アスファルト用も震災復興需要で一服感があった。
三好圭介部長
ＳＩＳは前年度に続き２ケタ以上の伸びとなった。メディカル用途が引き続き好調なのに加え、比重の大きいホットメルト粘着剤用途の伸びが大きかった。これは紙おむつなど不繊布の接着に使われるもので、
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