本紙がまとめた2014年上期のゴム関連企業の海外進出状況によると、進出企業数は前年同期に比べ3分の2に減った。特にタイヤメーカーの減少が著しく、これは海外拠点の整備がひとまず一巡したためだと考えられる。工業用品メーカーの動きは変わらず活発で、進出先では7割がアジアとなっている。
タイヤメーカー、原材料メーカー、工業用品メーカーの進出詳細は下記へ(※2014年上期海外進出全企業リストは、会員のみ)
タイヤ
◆横浜ゴム
中国のタイヤ生産販売会社である蘇州優科豪馬輪胎有限公司(江蘇省)のタイヤ工場隣接地に、新たに乗用車用タイヤ工場を増設。13年夏から工場建設に着工しており、14年4月から生産を開始し、17年末までに年間生産能力600万本まで増強する計画だ。
「ブルーアース」など近年需要が増加している高性能低燃費タイヤを中心とする予定で、中国国内で販売する。市販補修用以外にも、自動車メーカー向け高性能タイヤの生産も視野に入れている。
◆ブリヂストン
ロシアで新たに建設する乗用車用ラジアルタイヤ工場の建設予定地で、鍬入れ式を実施。新工場は、16年上期に生産を開始する。
生産品目はロシア・CIS市場向けのウィンタータイヤをはじめとする乗用車用ラジアルタイヤで、生産能力は18年下期に