宇部興産は7月16日、スペインでの事業開始20周年を記念して、7月11日にバレンシア州のカステジョン公会堂において記念式典を開催したと発表した。
式典にはバレンシア州のアルベルト・ファブラ知事、カステジョン市のバタジェール市長や在バルセロナ日本国総領事館の牧内博幸総領事の臨席を得て、約500人が出席。レセプションと日本の太鼓芸能集団「鼓童」のコンサートなどが行われた。
また、7月には、2回に分けて従業員の家族360人を招き、工場見学も実施する。
スペインの事業統括会社ウベコーポレーションヨーロッパ(UCE)は、地中海に面したカステジョン市にあり、欧州や南米における化学品の製造・販売を統括している。スペイン国内だけでなく、デュッセルドルフ(ドイツ)やサンパウロ(ブラジル)にも販売拠点を有しており、UCEグループ5社の総従業員数は約400名。
宇部興産は1994年、当時のカプロラクタム製造会社(PQM社)の株式を獲得し、スペインでの事業を開始した。以降、UCEグループはナイロン樹脂やファインケミカル製品など宇部興産グループの主力製品を製造・販売する一大拠点となっている。