ゴムシートをはじめとするゴム工業用品、ホース類、樹脂成形品などを通じて、豊かな未来へ向けて生活環境の向上に努める十川ゴム。十川利男社長に足元の需給動向、経営課題などを聞いた。
―13年度業績の総括を。
十川社長 昨年は株価上昇と円安が進んだ一方、原材料価格と電力、ガスなどインフラ経費の上昇もあり、プラスとマイナスの幅がある一年だった。昨年秋ごろからの景気回復と、消費増税前の駆け込み需要が大きく、4月1日付汎用品シートの価格改定を発表させていただき、直前に注文が増加した面もあった。
売上高は149億6400万円、前期比3・7%増。経常利益は1億3600万円、利益面では、前年の数字が低かったため、数字の上では増収増益で落ち着いた。
―足元の状況について。
十川社長 前期末の駆け込み需要による反動減を見込んでいたが、4〜6月は懸念していたほどの落ち込みはなかった。売上は前年比で
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