ウレタン事業をグローバル展開
東洋ゴム工業は8月1日、タイに硬質ウレタン断熱材の製造販売会社「トーヨー・ソフランウイズ・タイランド」を設立したと発表した。
所在地はチョンブリ県アマタナコーン工業団地。工場の面積は2700平方m。従業員数は18名(予定)。16年度の売上は約9億円を計画している。
同製造販売会社は、ダイバーテック事業セグメントにおけるウレタン事業のグローバル成長を目的として設立された。
同社は国内における硬質ウレタン事業を、株式会社ソフランウイズを通じ、技術開発から製造・販売まで一貫しておこなっている。
硬質ウレタン原液は、防露・保温・保冷・凍結防止といったさまざまなニーズを満たす家庭用・業務用冷蔵庫や住宅用断熱建材、また超低温設備(LNG(液化天然ガス)貯蔵タンク、LNG運搬船)への用途として製造供給しており、その供給量は日本国内でトップシェアとなっている。
今回、トーヨー・ソフランウイズ・タイランドでは、日本国内で高い評価を得ている「硬質ウレタン断熱パネル」、および「硬質ウレタン原液」の製造・販売をおこなう。
同社は新中期経営計画「中計’14」において、断熱用ウレタン製品の海外展開を実現し、16年には国内外トータルで売上を13年比20%増へと伸ばす計画を掲げている。
今回のタイにおける製造販売会社設立は、タイをはじめ市場の成長が見込まれる東南アジアにおいて戦略的な事業拡大を図るための重要施策となる。