三ツ星ベルトの2015年3月期第1四半期連結決算は、売上高162億4600万円で前年同期比5・9%増、営業利益が19億4800万円で同45・7%増、経常利益は19億2700万円で同7・5%増、四半期純利益は13億3400万円で同17・4%増となった。
アジア圏を中心に販売活動を強化するとともに、生産体制の再構築を推進し、経営の効率化と一層のコスト削減に取り組んだことで増収増益を達成した。
セグメント別では、国内ベルト事業のうち、自動車用ベルトは消費税増税により国内新車販売が落ち込む中、メーカーの新型車種投入効果により、新車組み込みライン用の売上高が堅調に推移し、補修用ベルトも増加したことから全体では増加した。
一般産業用ベルトは企業の設備投資の回復に伴って増加し、OA機器用ベルトはユーザーの海外生産移管の流れが鈍化しつつあることから増加した。
また、運搬ベルトは前年同期並みに推移し、合成樹脂素材は自動車関連部品が伸長したことから増加した。
その結果、同事業の売上高は68億7800万円で同9・9%増、営業利益は16億9800万円で同17・3%増となった。
海外ベルト事業については、欧米では緩やかな景気の回復により、自動車用・一般産業用ベルトの売上高がいずれも微増となった。
アジアでは、一般産業用ベルトはタイの政情不安などの影響により横ばいとなった。一方、自動車用ベルトは中国やインドネシアを中心に、補修需要を獲得したことから増加し、OA機器用ベルトも好調に推移した。
これにより、同事業の売上高は74億4900万円で同3・2%増、営業利益は7億9600万円で同75・3%増となった。
建設資材事業に関しては、建築部門は公共工事や民間の改修工事物件の売上高が前年同期並みに推移し、土木部門では廃棄物処分場関連の売上高が増加したことから、全体では増加した。
この結果、同事業の売上高は9億4300万円で同4・2%増、営業利益は3700万円で同671・1%増となった。
エンジニアリング・ストラクチュラル・フォーム、ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品など、その他の事業の売上高は9億7500万円で同2・3%増、営業利益は900万円で同91・5%減となった。
通期の業績予想については、当初予想からの変更はなく、売上高640億円で同0・5%増、営業利益が64億円で同4・5%増、経常利益は60億円で同17・8%減、当期純利益は42億円で同11・0%減を見込んでいる。