平泉洋行は工業用ゴム・樹脂製品商社の「浩洋産業㈱」、接着剤や注型剤などのウレタン樹脂成形販売の子会社「エッチ・アンド・ケー㈱」(H&K)の関連会社2社と共に3社協業体制でユニークでスペシャリティに富んだ環境対応商品の拡販に取り組んでいる。平泉洋行グループの今期業績見通しを戸張傳二郎社長に聞いた。
12年度からスタートした中計が今期最終年度を迎えるが。
戸張社長 グループ全体で売上高150億円を目指していたが、実際にはそこまでいっていない。前期13年度(12月期)については売上高を前期対比10~15%アップで計画、それを何とか達達成しようということで進めてきた。13年度業績については、景気全般の回復により、昨年下期以降から既存顧客の生産量が増えたことで3社合計で前期比1割強の伸びとなった。機械部門ではオランダの機械メーカー、VMI社のタイヤ成形機の需要が拡大、クライブルグ社のスチレン系熱可塑性エラストマー「サーモラスト」の自動車用部品での採用増、ポリマーではランクセス社のCR、EPDM、H-NBR、ラインケミー社のゴム用薬品、助剤、添加剤などの需要が拡大した。
足元の需要動向は
戸張社長 今上期(14年1~6月)実績は3社合計で売上高は前期比21%増、営業利益は31・5%増と好調に推移している。浩洋産業ではバンドー化学さんの省エネ伝動ベルト「HFD」(送風機向け)の需要が拡大したことに加え、