カーボンブラック協会がこのほどまとめた6月のカーボンブラック出荷は、前年同月比1・1%減の4万8863tで4ヵ月連続のマイナスとなった。
自動車およびタイヤの生産量が、それぞれ前年同月比で9・5%、3・0%減と低下したことが要因。
6月の出荷内訳は、タイヤ向けが同1・8%減の3万8231t、一般ゴム向けが同1・8%増の9734t、非ゴム向けが同0・7%増の3110tとなった。
ただし、上期(1~6月計)の実績では、出荷が30万3805tで同1・0%増、生産は31万2214tで同7・0%増となり、消費増税前の駆け込み需要で出荷・生産ともに前年実績を上回った1、2月の好調が、反動減をカバーした形となっている。
ゴム用国内向け出荷はタイヤ向け21万9673tで同0・3%増、一般ゴム向けが5万8337tで同2・8%増となり、どちらも増加傾向にある。
カーボンブラック協会が年初に発表した2014年の需要見通しによると、ゴム用需要については、自動車用タイヤの国内需要が前年比3%減、輸出需要が同5%増、トータル同0・9%減の需要予測から、タイヤ向けの需要を13年実績見込み比1・5%減の56万7054tと予測。
タイヤ以外の一般ゴムは、ゴム産業全体では前年比1・8%減の予測から、一般ゴム向けの需要見通しを同1・8%減の14万9802tとした。
非ゴム向け同0・3%増の3万7000tを合わせた内需計は、同1・5%減の75万3856tの微減を見込んでいる。
前年落ち込んだ輸出は、同7・0%増の4万8872tを見込んでいるが、これは日系タイヤメーカーへの海外進出に伴うものと見られる。