ミシュランの2014年度上半期決算は、営業利益(特別損益算入前の営業利益)は11億5900万ユーロと堅実な結果となった。
連結の範囲は変わらず、為替レートは16%上昇。営業利益率(特別損益算入前の営業利益率)は12%。純利益は23%増加で6億2400万ユーロ。
営業活動は上半期において、競争力強化計画によって目標の60%を達成した。
また、価格ミックス/原材料による影響は予想を上回る1億8200万ユーロとなった。販売量は1・9%増加したが、第2四半期から需要は減少し始めた。これは特に、トラック用タイヤと、発表通り鉱山・建設機械用タイヤで顕著に見られた。資本支出は7億300万ユーロ。
同社は下半期についても、乗用車・ライトトラックおよびトラック用タイヤへの世界的な需要によって、成熟市場と中国については引き続き下支えされるとしている。一方中国以外の新興市場は、直需市場セグメントを中心として減速が予想される。同時に、鉱山・建設機械用タイヤの直需市場の需要は著しい改善が続く一方、鉱山会社では年末にかけて在庫の圧縮が続くと予想されるが、第4四半期の成長については前年同期が好調に推移した影響を受ける模様。
同社グループは通年でユニット毎の売上総利益率の改善を目指す一方、価格政策、商品ミックスおよび原材料コストの良好なバランスを維持していく方針。競争力強化計画は予定通りに実施されている。
この環境の中で、2014年の市場成長予想に沿い、同社は販売量が約3%増加すると見込んでいる。