櫻護謨の15年3月期第1四半期連結決算は、売上高は25億2900万円、前年同期比36・5%増、営業利益3億円、同104・2%増、経常利益3億600万円、同127・4%増、四半期純利益1億9000万円、同157・9%増となった。
同社グループは新事業の展開、付加価値の高い製品の企画・開発、生産性の向上、金融収支の改善などの努力を行った結果、増収増益となった。
セグメント別の消防・防災事業では、前期に引き続き発電所向け給水ポンプ車および積載ホースなどの緊急調達により、売上高は13億6300万円、同134・2%増、営業利益は1億2500万円(前年同期は営業損失4500万円)となった。
航空・宇宙部門では、P―1などの大型機、F―7エンジン部品の納入が減少したこと、工業用品部門では前期に引き続き橋梁用の伸縮装置、水密ゴム、海外発電所向けの絶縁ホース販売が増加した。その結果、航空・宇宙、工業用品事業の売上高は10億4800万円、同9・1%減、営業利益は2億900万円、同2・9%減となった。
不動産賃貸事業は、売上高は1億1700万円、同0・1%増、営業利益は3900万円、同5・1%減となった。
通期業績予想については前回発表から変更はなく、売上高が90億円で前期比26・1%減、営業利益が7億円で同55・3%減、経常利益が6億2000万円で同59・0%減、純利益が3億8000万円で同55・2%減を見込んでいる。