アキレスの2015年3月期第1四半期決算は、売上高が197億7900万円で前年同期比5・8%増、営業利益が9700万円で同31・3%減、経常利益が1億6300万円で同52・3%減、四半期純利益が1億円で同57・8%減となった。
シューズ事業では、ジュニアスポーツシューズのトップブランド「瞬足」は4月からの消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動による影響と天候不順の影響のため、主力のランニングカテゴリーが苦戦し、前年売上を下回った。高機能スーパークッション「ソルボ」を搭載した「アキレス・ソルボ」は婦人向け商品を中心にカジュアルなスタイルとカラー展開の提案が評価され、前年売上を上回った。シューズ事業全体としては、ブーツの好調もあり、前年売上を上回った。結果、シューズ事業の同第1四半期連結累計期間の業績は、売上高39億4100万円で同3・1%増、営業損失は3700万円(前年同期は8700万円の営業利益)となった。
プラスチック事業では、車輌内装用資材は国内市場において消費税率引き上げの影響が心配されたが、大きな落ち込みは無く、世界的な自動車販売の回復もあり、前年売上を上回った。フイルムの国内事業は、一般用が堅調に推移したことに加え、海外向けの窓用透明フィルムや電材用も好調で前年売上を上回った。北米事業では、文具用が堅調に推移し前年売上を上回った。農業分野では、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動により、前年売上を下回った。建装資材の床材は、新商品投入により前年売上を上回ったが、壁材は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動を受け、前年売上を下回った。引布商品は、輸出用のボート製品およびボート用ゴム引き原反は好調に推移したが、国内向けのボート製品が前年の売上を下回ったことにより、ほぼ前年並みの売上となった。結果、プラスチック事業の同第1四半期連結累計期間の業績は、売上高90億2700万円で同5・4%増、営業利益は3億7800万円で同58・6%増となった。
産業資材事業では、ウレタンは、包装用・寝具用などが好調に推移したことに加え、車輌用も順調に推移し前年売上を上回った。断熱資材は、ボード製品が、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動による住宅市場の低迷を受け苦戦し、スチレン製品も建材用で前年売上を下回った。パネル製品は農畜産向けに拡販が図れ、システム製品も伸長したことにより、断熱資材全体で前年売上を上回った。静電気対策品は、スマートフォン向け需要増と海外での伸長が図れ、前年売上を上回った。結果、産業資材事業の同第1四半期連結累計期間の業績は売上高68億1100万円で同7・9%増、営業利益は3億1700万円で同5・1%減となった。
通期の連結業績予想は、売上高が910億円で前期比3・4%増、営業利益が21億円で同7・0%増、経常利益が23億円で同9・7%減、純利益が15億円で13・5%減を見込んでいる。