ニチリンの2014年12月期第2四半期連結決算は、売上高は237億7100万円で前年同期比12・2%、営業利益は22億7300万円で同66・1%増、経常利益は21億3800万円で同25・9%増、四半期純利益は13億500万円で同86・7%増となった。
日本では、国内四輪車市場は、1月から3月において消費税率引き上げ前の駆け込み需要もあり生産、販売は好調に推移し、4月以降の生産、販売についても小幅な減少に留まっている。また、海外顧客向け売上高についても堅調に推移。売上高は145億500万円、営業利益は61300万円となった。
北米では、自動車市場は年初に寒波による一時的な生産・販売の減少があったが、その後は堅調に推移しており、売上高は56億9700万円、営業利益は2億500万円となった。
中国では、自動車市場は前年第4四半期以降回復に転じ、生産・販売ともに好調が続いており、売上高は46億1500万円、営業利益は5億1300万円となった。
アジアでは、タイでの二輪車・四輪車市場は不振が続いているが、その他地域では好調に推移していること、また、2013年6月のニチリン(タイランド)の子会社化により、売上高は49億8000万円、営業利益は9億6400万円となった。
欧州では、欧州メーカーからの受注増加により、売上高は12億5700万円、営業利益は5300万円(前年同四半期は営業損失2100万円)となった。
通期の連結業績予想は、売上高が470億円で前期比5・6%増、営業利益が40億円で同13・6%増、経常利益が44億円で同10・1%増、純利益が23億円で同7・9%を見込んでいる。