不二ラテックスの2015年3月期第1四半期連結決算は、売上高が15億8600万円で前年同期比0・3%減、営業利益は1億1600万円で同11・1%減、経常利益は1億700万円で同10・0%減、四半期純利益は7100万円で同1・7%減となった。
医療機器事業では、主力の国内コンドームは販売チャネルとしての大型小売店・ドラッグストア・コンビニエンスストア開拓を継続的に推進した。しかし、常態化した価格競争に伴う価格低下圧力は依然として激しく、加えて、原材料全般の継続的な価格高止まりにより厳しい展開が続いた。また、冷却商品についてはアイテム数を絞り込んだことにより減収となった。一方、プローブカバー(感染予防製品)を中心としたメディカル製品については引き続き堅調に推移。結果、売上高は、4億5400万円と同18・5%減となった。セグメント損益は、減収の影響もあり500万円の損失(前年同期は5300万円の利益)となった。
精密機器事業では、主力のショックアブソーバ及びロータリーダンパーは、国内市場、輸出ともに受注は堅調に推移しました。住宅設備関連は引き続き堅調に推移し、自動車関連、家電の分野でも回復傾向が顕著となった。また、国内外の設備投資が回復する中、苦戦をしていた産業用の分野も受注が回復傾向となった。結果、売上高は9億9400万円で同11・6%増となった。セグメント利益は、2億900万円で同18・4%の増益となった。
SP事業では、主力のゴム風船が主体となる販促用品市場のニーズ多様化と市場の縮小が続いた。広告販促活動・イベントの縮小等には持ち直しの動きがみられたものの、風船・バルーンに欠かせないヘリウムガスの供給不足が続く中、依然として厳しい市場環境となった。結果、売上高は1億500万円で同3・7%減となった。セグメント損益は、300万円の損失(前年同四半期は1500万円の損失)となった。
その他の売上高は、3200万円で同4・0%減となった。セグメント利益は、76万円で同24・8%減となった。
通期の連結業績予想は、売上高が65億円で同1・4%増、営業利益は3億2000万円で同21・0%減、経常利益は2億7000万円で同17・0%減、純利益は1億9000万円で同16・5%増を見込んでいる。