タイヤメーカー4社の14年12月期中間決算が出そろい、天然ゴム価格の低下により、各社とも過去最高益を達成した。通期についても全社が過去最高益を見込み、ブリヂストン・住友ゴム工業・東洋ゴム工業の3社は営業利益を当初予想から上方修正した。売上高については、海外を中心に販売競争が激化し、販売単価が下落していることから、ブリヂストンと横浜ゴムの2社が売上高予想を下方修正している。
<ブリヂストン>
ブリヂストンの14年12月期中間連結決算は、売上高1兆7502億5900万円で前年同期比2・6%増、営業利益2231億5200万円で同17・2%増、経常利益は2199億6300万円で同18・9%増の増収増益となった。純利益は1422億4300万円で同21・5%増。
営業利益は減益要因である売値MIX・数量他で173億円、販管費で60億円、戦略商品の販売減少で10億円、減価償却費で10億円に対し、増益要因である原材料価格の下落で390億円、為替円安で190億円が寄与し、合計では対前年で327億円の増益となった。
所在地別の上期営業利益は日本が