「タイヤ事業の伸長に対して、ダイバーテック事業は鈍化している」と、東洋ゴム工業の久世哲也取締役常務執行役員は語った。
特に化工品事業において、引き続き厳しい需要環境が予想されるという。同社は通期の業績予想について、タイヤ販売の構成良化に加えて原材料価格の低下に伴う影響等を加味し、営業利益、経常利益、純利益をそれぞれ上方修正を行い、売上を含めた全項目で過去最高を見込んでいる。しかし、内訳を見ると、ダイバーテック事業に関しては期初の予想から売上、利益ともに下方修正を行った。
「新中期経営計画の中で、さらに細かく戦略の有効性を見極めながら、事業基盤と事業構造の強化に取り組みたい」(久世常務)と説明している。