三井化学は8月20日、三井化学(上海)有限公司を改組し、7月1日に「三井化学(中国)管理有限公司」を設立、8月6日付けで上海市から「多国籍企業の地域本部」としての認定を取得したと発表した。
新会社の設立目的は、中国における事業の拡大、グループとしての管理体制の充実を進めるため。
三井化学(中国)管理有限公司は、資本金が960万USD、所在地が中国上海市浦東新区、代表者(董事長)は湯浅浩志氏。人員数は約80名。事業内容は、化学工業およびその関連製品の輸出入販売、中国域内グループ会社の財務・資金管理、中国域内グループ会社への間接機能(人事、財務、法務等)の提供、同社グループの中国事業拡大、進出に関する検討支援。
これにより、既存の中国国内における輸出入・販売事業等に加え、域内グループ会社の資金・財務管理の集約、各種事業支援機能の提供によるグループ最適運営体制の確立、リスクマネジメントの強化が可能となり、併せて上海市からの財政支援等の優遇策を受けられるようになる。
同社は今後も、新会社を中心として、三井化学グループの中国事業を拡大・強化し、顧客へ広く同社製品を提供できるよう努めていくとしている。