トップインタビュー バンドー化学 成長市場のアジアで拡販

2014年09月01日

ゴムタイムス社

バンドー化学 成長市場のアジアで拡販

 

中長期経営計画の達成に向けて、事業活動を推進するバンドー化学。吉井満隆社長に国内事業および海外事業の現況、そして今後の事業戦略を聞いた。

―第1四半期業績は。

 吉井社長 売上高は前年同期比1・8%の増収を確保したが、利益面では大幅な減益と悔しい結果となった。減益の要因は、特にタイの政治混乱の影響に加え、労務人件費の増加なども響いた。また昨年度は、石炭火力発電所向けに急傾斜用コンベヤベルトの大型物件の受注があったが、今年度はその需要がなかったことも影響した。

 主力のベルト事業では、国内においては鉄鋼向けのコンベヤベルトの販売が好調に推移。また、軽搬送用の樹脂コンベヤベルトは日本とアジアにおける販売が順調だった。

 第1四半期を振り返ると、タイを除く海外の売上が伸長したため、国内の減収をカバーした結果となった。

―通期の見通しは。

 吉井社長 通期の業績予想については、据え置いた。第2四半期までは、タイの情勢や国内補修市場の状況など厳しい環境下にあると予想しているが、タイも政治混乱が安定してきており、今後、回復していくと見ている。また、国内は自動車用の補修品の販売が秋口には回復していくだろう。現在、当社が行っている施策を着実に行っていくことにより、目標を達成できると考えている。

―海外拠点の現況について。

現況を語る吉井社長

現況を語る吉井社長

 吉井社長 昨年、事業構造の改善に取り組んだアメリカとトルコでは、

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