東レ・ダウコーニングは9月2日、LED照明用に光学成形用シリコーン樹脂の新製品、「ダウコーニング MS―1001 モールダブル シリコーン(以下、MS―1001)」を発売すると発表した。
高い透明度と優れた成形性および熱安定性、光安定性を誇るモールダブル シリコーン製品の中でも、MS―1001は最も高い硬度(ショアD硬度25)を実現した。
同社が光学成形用シリコーンの品揃えを拡大しているのは、シリコーンがLEDランプや照明機器の性能を高め、信頼性を向上し、設計の自由度を高めることにより、次世代の高性能LEDランプ・照明器具が実現可能になるため。同社ライティングソリューションズ グローバルインダストリーディレクター丸山和則氏は「高硬度を実現したMS―1001は、LED照明機器の耐用年数の信頼性をさらに高め、画期的な構造とコンセプトを可能にするだろう」と述べている。
MS―1001は、他のモールダブル シリコーン製品と同様、複雑な幾何学形状や、有機材料と比べて短い成形サイクルでより厚みのある部品や大型部品の射出成形が可能。また、LEDライトパイプやLEDライトガイドといった、光の拡散・集中・分散が必要なLED二次光学系用途に最適となっている。さらに、耐熱性と光安定性に優れているため、既存のプラスチックを用いた光学部品では不可能な、光学部品と高輝度LEDチップの近接配置を実現する。