環境負荷低減取り組み強化
JSRは9月4日、廃タイヤなど役割を終えたゴム製品を微細粉末ゴムとして再利用可能にする優れた技術を持つ米国の Lehigh Technologies社(LT社:ジョージア州タッカー)に出資すると発表した。
同社は環境貢献の取り組みを「E2 イニシアティブ」というコンセプトで進めており、石油化学工業協会が「循環炭素化学」と呼称する社会に貢献する化学産業のあり方にも賛同して、総合的な環境負荷低減に向けた取り組みを強化している。その一環として、同社の主要顧客業界に経済性と持続可能性の両面で貢献する製品を展開するLehigh Technologies社に戦略的に出資することにした。
LT社の微細粉末ゴムはこれまでに2億5千万本以上のタイヤ製造に使用されており、世界のタイヤメーカー大手10社中6社が顧客。同社によると、微細粉末ゴムの販売は過去2~3年だけでも急速に伸びており、年間成長率30%を達成しているという。微細粉末ゴムの年間生産能力は1億4千万ポンド。