東レ・ダウコーニングは8月25日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校である滋賀県立彦根東高等学校のSS(スーパーサイエンス)部化学班、生物班、物理班の生徒を対象に、シリコーンについての講義と実験授業を実施したと発表した。
同社は、青少年への科学教育の貢献に注力しており、これまでも主に小学生を対象に理科実験教室を開催してきたが、SSH指定校での開催は今回が初めて。
同日は、同社の開発担当者により、シリコーンの構造や名前の由来、製造方法、性質、応用例についての授業を行った後、「ふわふわシリコーンを作ってみよう」をはじめ、発泡性、撥水性、表面張力低下機能などシリコーンのさまざまな特性を体験する4種類の実験を実施した。参加した生徒たちは、「シリコーンにはさまざまな機能があって、応用力に優れていると思った」「炭素に比べて、ケイ素の結合は柔軟なイメージを持った。(中略)有機化合物の炭素部分をケイ素に置き換えた化合物をつくって比較してみたい」など、シリコーンという素材の面白さや無限の可能性への関心を深めた。
同校の生徒たちは、彦根東高等学校で10月18日に開催されるSSH科学講座や滋賀県立大学で10月19日に開催される科学の祭典とコアSSH講座などのイベントで地元の小学生や中学生を対象に同社のシリコーンを使った理科実験教室を実施する予定。
同社では、今後も同素材や科学に興味を喚起するよう、青少年への科学教育貢献につながるような活動に注力していく考えだ。