クラレプラスチックスは9月5日、橋梁部やトンネルなどで排水を促す、排水促進導水パイプ「クラドリップ」を機能向上し、新たに発売すると発表した。
初年度は1億円、3年後は3億円の売上を目標にしている。
近年では、特に橋梁部での需要が旺盛で、新用途として線路の噴泥対策、駅ホームの排水などにも採用が期待されている。
同製品は、同社が開発したモルタルやコンクリート向けの排水促進導水パイプで、アスファルトの排水性舗装向けで高いシェアを持つ「クラドレン」シリーズで培った技術を応用している。
ファイバー(細い糸)とモノフィラメント(太い糸)を網組した独自のハイブリッド構造で、細かい砂や土、モルタルやコンクリートの侵入を防ぎ、毛細管現象を応用することで雨水などの浸透水を排水する。
主な用途としては、橋梁部やトンネルにおけるモルタルやコンクリートの浸透水の滞留による劣化などの予防保全。インターロッキングなどのブロック系舗装が施された歩道や、歩道橋、駅のホームなど防水層上の砂・基層上部に設置することで、水はけの悪さの改善と破損予防保全。屋上緑化等の排水対策などとなっている。