全国各地区の工業用ゴム製品卸商業組合で構成される全国工業用ゴム製品卸商業組合連合会の第29回連合会会議が9月8日、開催された。
各地区商組の市況報告では東日本大震災による需要ダウンから脱却、震災復興関連需要を取り込み販売も上向きに転じ、明るさをみせてきた。
「土木関係では一部忙しくなっており、人と機材が東日本に動いている」(西日本)、「採石、生コン、一般ユーザー向けは四苦八苦している。四月以降の値上げはユーザーへの転嫁ができていない」(四国)、「上期は自動車の減産ですべての分野で影響を受けた。下期は前年生産を維持する程度。トヨタの増産体制で部品供給がついてこれないという悲観論も出ている。円高、原材料高騰、電力節電などが重荷になっている。ゴム関連では自動車生産の回復で上向きつつあり、建設機械の増産で高圧ホースが堅調だ。それでもリーマンショック時に比べ85%から90%の回復度合いで不況回復には3年かかかる」(中部)、「震災の影響から徐々に売り上げが回復している。
2011年09月14日