ブリヂストン 多角化事業もグローバル化推進 TB用タイヤ販売 下期2割増計画

2011年09月13日

ゴムタイムス社

 ㈱ブリヂストンはこのほど2011年度下期のタイヤ事業及び多角化事業における販売見通しを明らかにした。
 乗用車用タイヤ販売については環境対応商品であるエコピア、ランフラットタイヤ、ウインタータイヤなどの戦略商品の拡販施策によりグローバル各市場において前年並みあるいは前年を若干上回る販売を計画。
 トラック・バス用タイヤは欧州では仮需の反動で若干の販売減となるが、それ以外は日本、北米、アジア、中国の各市場で積極的な拡販施策により前年比1割から2割程度の販売増を計画している。
 ソリューションビジネスについては日本でのエコバリューパックをはじめ各市場での浸透度にあわせたビジネスモデルを展開していく方針。
 新興国市場でのタイヤ販売については、新興国市場の急成長に伴って競争関係が著しく変化している中、需要拡大のためにエコピアはじめ高付加価値タイヤ商品の供給能力を増強して高付加価値商品の拡販を前提とした販促活動、チャンネル展開に取り組んでいくこととし、生産財ではソリューションビジネスの基盤強化を積極的に行っていくことで新興国市場での強化を図っていく方針。
 一方、多角化事業ではブリヂストンアメリカの多角化事業を中心に前年を上回る販売数量を確保していく計画でいるが、国内においては自動車生産の回復に伴い車両用部品の需要は今後とも底堅いものがあるとし、需要拡大に期待を寄せている。成長が見込まれるEVAフィルム事業は戦略的商品と位置づけており拡販を図っていく。
 また、多角化事業の化工品部門ではこれまで選択と集中により事業内容を整備してきているが、「化工品部門はマーケットがグローバルに存在するものの、これまで日本国内を中心とした商売形態であった。グローバル化は当社のキーワード。多角化事業は強化できまだまだ伸ばせる分野と考えている」(荒川詔四社長)とし、タイヤ事業と同様にコンベヤベルト、油圧ホースなどの工業用資材のグローバル化を積極推進する計画でいる。

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