マスターバッチの製造・販売を中心に事業を展開するエラストミックスは、4月にインドネシアの新工場でCMBの商業生産を開始した。アジア以外の市場への進出も視野に、積極的に海外市場の開拓を図る同社の川崎弘一新社長に、意気込みなどを語ってもらった。
―まずは社長に就任しての抱負を。
川崎社長 当社はJSRの子会社として設立されてから50年が経ち、中国・タイに続き、4月にインドネシアに新しく工場を立ち上げるなど、アジアを中心に海外展開を強化している。
すでに数量的にも国内と海外で半々になっている。さらに伸ばしていくには海外しかないということで、これまでも積極的に能力増強を図ってきた。これからは投資した成果を出していく段階になるということで、それをしっかりやっていきたいと考えている。
―アジア以外の市場については。
川崎社長 将来的には、さらに海外にウエイトを置く方針であり、アジア以外についても、今検討を始めているところだ。
その背景には、日系の顧客がアジア以外にも展開しているということがある。我々の強みは日系の顧客とのパイプだが、それだけでは限界があるので、日系以外の顧客も開拓していきたいと思っている。
そのために必要なのは技術力。単なるコスト競争では、我々の強みは生かせない。具体的には配合の技術であり、練りの技術であり、顧客をサポートする力である。こうした点で
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