昭和電工(株)(東京都港区、市川秀夫社長)の2014年12月期の第2四半期(1~6月)のクロロプレンゴム(CR)「ショウプレン」は、前年同期比10%程度の伸びとなった。
総出荷の8割を占める輸出が好調で、アジア・欧州・米国を中心に出荷が増加した。その要因としては、米国でシェア拡大のための拡販活動が効果を発揮していること、アジアと欧州では景気が底堅く、既存の顧客への販売が順調に推移したことが挙げられる。
さらに為替円安とブタジエン価格が想定よりも低位で安定したことがプラスに作用した。この結果「昨年の前半までは稼働を落としていた生産が、造れば売れる状況となり、現在はフル生産に近い状態を続けている」(基礎化学品事業部ソーダ・誘導品部エラストマーグループ片山知樹グループリーダー)。
特に、海外市場では関税が撤廃された米国市場での販売拡大が期待されることから、販売人員の増強に加え、各種エラストマー展示会への出展やマーケティング活動を強化している。
また米国における同社製品の評価は高く、かつて合弁関係にあったデュポンのユーザーからは「同じグレードである昭和電工を評価している」との声が寄せられているという。
「安定供給や価格的なメリットが示せれば、さらに