経済産業省は9月12日、日本人が中心的な役割を果たすゴム分野の国際標準化委員会(ゴム及びゴム製品の試験及び分析)が、ISOの発展に多大な貢献とすばらしい功績を残したとして、ローレンス・D・アイカー賞を受賞したと発表した。
ローレンス・D・アイカー賞(以下、「アイカー賞」)は、ISOにおける国際規格開発における、創造的かつ共同的な活動を奨励するため、ISOで活動する700以上の委員会の中で、革新的・効果的なプロセスや解決策を取り入れ、素晴らしい貢献を行った委員会に授与される賞。9月11日、ブラジル・リオデジャネイロで開催された第37回ISO総会において、第12回アイカー賞の発表と受賞式が行われた。
今回受賞した、ゴム及びゴム製品の試験及び分析方法に関する標準化を担う委員会(ISO/TC45/SC2)は、国際幹事を一般社団法人 日本ゴム工業会 青木正己氏、国際議長を同奥山通夫氏が務め、国際標準化の現場における日本人の業績・功績が高く評価されたもの。
日本が国際幹事を務める委員会では、2003年にISO/IEC JTC 1/SC 29(情報技術/音声、画像、マルチメディア、ハイパーメディア情報符号化)、2005年にISO/TC 8(船舶及び海洋技術)が同賞を受賞しており、今回は、9年ぶり3度目の受賞となった。
同省は、このような賞の受賞を契機に、新市場の創造や日本の産業の競争力強化に繋がる国際標準化への戦略的な取組をさらに推進していくとしている。