ISO/TC157東京国際会議、成功裏に終了 薄型避妊具前処理法でTG設置

2014年09月29日

ゴムタイムス社

 避妊具・性感染症予防具の国際規格を議論していた「第31回ISO/TC157東京国際会議」が9月19日、東京・両国のKFCホールアネックスで閉会した。

 日本が新規規格を提案していた「薄型コンドーム前処理試験法」については、新たに設置されたTG(タスクグループ)で規格案を作成することが決まった。TC157で、日本がPL(プロジェクトリーダー)となって規格開発に臨むのは初めてのこと。

 日本メーカーのほぼ独壇場である薄型コンドームは、薄型であるがゆえに、既存のISO規格の試験法では試験中に製品に傷が付いたり、破れたりするなどして品質が正しく評価されないという課題があった。

 そのため日本は、今年5月に「薄型コンドーム前処理試験法」のNWIP(新規作業項目提案)を行い、高品質の薄型製品を正しく評価できるための規格開発に取り組んできた。

 今回の東京国際会議では、NWIPの承認条件である過半数の賛成と5ヵ国以上の積極参加国を得た上で、破裂試験に関するWG(ワーキンググループ)10および水漏れ試験を審議するWG19において、日本が提案したNWIPが審議された。

 その結果、新たにTG4を設置することが決まり、オカモトU.S.A.顧問の内藤久敬氏をPL(プロジェクトリーダー)に任命して、「薄型コンドーム前処理試験法」についての規格案を作成することとなった。

 閉会式終了後の記者会見で、ISO/TC157国内審議委員会の大村昭人委員長は「総会でTGの新設が認められ、ゴーサインが出たことは非常に大きな成果だ。TGができた以上はISOのルールに則り、どんどん話が前へ進むだろう。逆に、何もやらなければ解散となってしまう。まずは専門家によるTGで話を詰めて、その成果をWGに持ち込む形で話をまとめていき

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