住友理工(旧社名:東海ゴム工業)は9月29日、ドイツ・ベルリンで9月23~26日開催の世界最大の国際鉄道技術見本市「イノトランス 2014」に出展したと発表した。
今回は、同社と欧州子会社アンヴィスグループの、フランス アンヴィスインダストリー SAS社の2社で共同出展し、10月1日付で施行する同社の新商号「住友理工株式会社」(SUMITOMO RIKO)もアピールした。
イノトランスは、鉄道車両や車両部品をはじめ、軌道や運行システムなど鉄道関係の先進技術を集めた世界最大の鉄道技術見本市であり、同社の出展は2012年に続いて3回目となる。
同社ブースでは、鉄道車両の台車部分に取り付けられ、路面からの振動を大幅に軽減する「鉄道車両用防振ゴム」製品の開発技術を紹介。同社は、国内外で鉄道車両用防振ゴムを供給しているが、今後は鉄道関係の主要市場である欧州での展開を加速する方針であり、今回の出展もこうした狙いを反映したもの。会場の当社ブースには、世界各地から鉄道関連産業の担当者が多くつめかけ、同社製品の品質に関する盛況となった。
同社グループは、自動車用品部門に続いて、鉄道車両用防振ゴムなどの一般産業用品部門でも、全世界での製品供給体制の構築を進めている。高品質な製品を迅速に供給できる「グローバルメガサプライヤー」になるため、今後も事業展開を加速していくとしている。