住友ゴム工業は10月2日、タイ・ラヨーン県に建設したスミトモラバー・タイランドの農業機械用タイヤ工場を報道陣に公開した。
同工場では農業機械用タイヤ、ゴムクローラ、フォークリフト用ソリッドタイヤを5月から製造。
同社グループが海外に農業機械用タイヤ工場を設けるのは、この工場が初めて。今後はタイでの生産体制を強化し、農業機械用タイヤ事業の一層の拡大に取り組んでいく。
新工場は第1、第2工場から南東約5kmの位置に、第3工場として建設された。
14年度の生産能力は年産14万本を見込んでいる。段階的に増産を続け、17年度末には年産60万本の生産体制を目指す。
工場設計はリフトを多用するなど非力な女性にも配慮した設計で、安全快適な環境を構築した。コンバイン用ゴムクローラの生産では、スチールコードをスパイラル状に巻く製法「スパイラル工法」を採用し、優れた耐久性と低振動性を実現した高機能ゴムクローラを生産する。
投資額は約40億バーツ。敷地面積は13万㎡で、建屋面積は