日本プラスチック工業会連盟がこのほどまとめた11年上半期(1―6月計)プラスチック製品生産実績は285万2729トンで前年同期比2・3%増加した。
今年1~2月まで増加傾向であったものの、3月は震災によるサプライチェーンの影響で生産が前年同月比5%減となったが、4月以降は回復基調に向かった。
品種別では、フィルムシートは前年同期比3・2%増、機械器具・部品は同15・9%減、板は同3・4%増、合成皮革は同5・5%減、パイプは同10・1%増、日用品・雑貨は同8・8%増、容器は同5・4%増、建材は同8・3%増、発砲製品は同4・5%増、強化製品は同3・9%増、その他は同1・3増となった。
機械器具・部品と合成皮革の除く全ての品種が上半期では増加になり、震災の影響から回復しつつある。
6月のプラスチック製品生産実績によると、生産は50万6882トンで前年同月比1・9%微増となったが、5月の同6・7%増と比較すると伸び率は下がった。
品種別では発砲製品、機械器具・部品、板、合成皮革を除けば、全ての品種が増加した。とくに継手は5月に引き続き5577トンで同18・5%増であり、ホースは3481トンで同20・1%増と2割の増加となっている。