去る10月7日、スウェーデンから届いた大きなニュースに、快哉の声を上げた人も多いだろう。青色発光ダイオード(LED)を開発した名城大学の赤﨑勇教授と名古屋大学の天野浩教授、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授の3人が、今年のノーベル物理学賞受賞者となった。
赤﨑氏と天野氏は1989年、「20世紀中に開発は困難」とまで言われた青色LEDに、あまり注目されなかった「窒化ガリウム」を用いて、世界で初めての開発に成功。当時、赤﨑氏は名古屋大学教授、天野氏は同大学院生で、二人は教員と教え子の関係だった。
一方、中村氏は1993年、日亜化学工業(徳島県)の研究者として独自技術による青色LEDの量産化に成功した。
スウェーデン王立アカデミーは、開発と量産における主役の双方に等しく栄誉を贈ったのだ。
今回の偉業には、ゴム関連企業も