独エボニック インダストリーズは10月9日、ドイツのラインフェルデン工場において2014年10月初め、エアロシル(フュームドシリカ)表面処理品の新設備の増強を完了したと発表した。
この設備によって同社は、表面処理エアロシルの全世界の生産能力を25パーセント増強することになる。同製品の特殊品グレードは、高機能接着剤、シーラント、工業用樹脂、さらにワニス及び塗料の性能を向上させる。これら製品の需要を牽引しているのは、資源効率の良い製品とその周辺技術の開発。今回の設備増強は、再生可能エネルギー技術の開発、及び自動車産業において機械的接合から高性能接着への転換という市場及び技術動向に支えられたもの。その他特殊品シリカの主要な用途として、消泡剤、プラスチック、トナーなどが挙げられる。
同社のフュームドシリカ特殊グレードの幾つかある機能として、液状・ゲル状物質からなる処方中で応用することで、粘性やチキソトロピー性を付与する等レオロジー特性をコントロールすることができ、またそれらに含まれる顔料や充填剤の沈降防止効果も発揮できる。さらに、粉末状の製品の流動性を向上させ、製造過程や保存時の固結防止効果も発揮する。