ピレリ BMWイノベーション・アワードを受賞

2014年10月10日

ゴムタイムス社

 ピレリは10月6日、2014年BMWサプライヤー・イノベーション・アワードを受賞したと発表した。

 この賞は、BMWが毎年、最も革新的と評価したサプライヤーに授与するもの。10月5日にアムステルダムで行われた授賞式において、同社はタイヤの加硫工程で使用されるリアルダイナミックカーニング技術を評価され、ベストイノベーション イン クオリティ賞を受賞した。

 同社の全ての工場で採用されているこの技術は、感熱センサーを活用して各タイヤに最適なレベルの加硫条件を適用させることを可能にするもの。加硫、すなわち、タイヤの材質に熱を加えて物性を確定させるこの工程は、タイヤ製造における最終工程であり、完成製品の品質を決定付ける。

 授賞式には、同社技術部門ゼネラルマネージャーのマウリツィオ・ボイオッキ氏が臨んだ。

 同社は、ブラジル、中国、ヨーロッパ、USAなど、プレミアムカーやトップレンジの車が積極的に販売されている地域に、自社の研究センターや工場を持ち、世界中のBMWの各モデルに完璧に適応するタイヤの開発を可能にしている。そのため、製品の総出荷量の観点からも、BMWのキー・サプライヤーの1社とされている。

 特に、各モデル用に特化して設計されたBMW専用のランフラットタイヤは、同社とBMWのエンジニアとの共同開発で、サイドウォールに施された星形のマーキングがBMW専用のタイヤであることを示している。このタイヤは、安全性を向上させ、車の操縦性を最大限に高めることに寄与している。

 同社は、16~21インチのサイズにおいて、BMWグループから200以上の承認を受けている。ピレリタイヤを装着する数多くのモデルには、X1、X3、X5、X6などのSUV、1シリーズ、2シリーズ、2シリーズアクティブツアラー、3シリーズ、3シリーズGT、4シリーズ、5シリーズ、6シリーズグランクーペ、7シリーズなどがある。また、MINIペースマンやMINIクロスオーバーにもピレリタイヤが装着されている。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー