ニッタ(株)(大阪市浪速区、新田元庸社長)のホース・チューブの2015年3月期第1四半期(4~6月)の売上は、ほぼ前年並みだった。
ホースのうち一般産業用である建設機械や工作機械、特装車、産業車両向けの高圧樹脂ホースは、その対象となる業界が堅調だったことから堅実に推移した。
主に自動車向けのSCR(ディーゼルエンジン排ガス除去装置の配管ホース)は、欧州が先行しており、建設機械向けは北米の好調さもあり、今後増えて行く。アセアンも総じて好調。
国内の建設機械需要は消費増税の反動と生産拠点の海外シフトが続いているため、やや後退気味だった。
一方、空圧やクリーン関係が主体のチューブ製品はやや低迷した。特にクリーンチューブ関係は波があり、半導体装置メーカーの需要は1ヵ月単位でアップダウンがあることから「なかなか需要がつかみにくい」(同社)のが現状だ。
ただ、半導体業界の長期的な需要予測では、今年度は昨年度に比べ若干上向くとされていることから、同社ではその点に期待をしている。
下期の需要見通しは、一般産業用は7月から受注が増え、今後も