住友ゴム工業は昨年12月28日、池田育嗣取締役専務執行役員(54)が新社長に就任する役員人事を内定したと発表した。三野哲治社長(65)は代表権の ある会長に、浅井光昭会長は相談役に就任する。3月30日開催予定の定時株主総会後に就任する予定。今回のトップ交代について三野社長は「私は05年3月 に社長に就任、11年3月に丸6年が経過する事になり、その間、当社の業容は順調に発展し、また海外拠点の拡充も進める事が出来た。リーマンショックに よって業績の苦しい時期もあったが、幸い回復の目処が立ち、後進に道を譲るという決心をした。池田新社長は54歳と大変若い人物であり、大幅な若返りが実 現出来ると考えている。性格的にも大変明るく、社内での人望も大変厚い。 また、バイタリティにもあふれている。キャリアとしては技術面に非常に明るく、今日の技術時代に大変ふさわしい人物である。また、海外経験も豊富であり、 今後、当社が必要とされるグローバルな展開でも安心して任せる事の出来る人物である。住友ゴムを更に高いステージに飛躍させる舵取り役に最適であると考え ている」と語った。 〈池田専務あいさつ〉 入社して32年、この間一貫して生産や技術の仕事をしており、4月から経営企画と広報部門の担当となった。12月8日に次期社長就任の打診が三野社長か らあったが、私としては非常に驚いた。驚きが6割、2割が不安、2割が選んでいただいた事に対する期待。非常に混沌とした気持ちであった。しかし、住友ゴ ムを良くしたいという熱意は誰にも負けない自信がある。その自信を持って、一生懸命やっていきたいと考えている。浅井会長、三野社長が今まで続けてこられ た、世界一の価値を追求する姿勢を継続し、社員が夢を語り、わくわく出来るような会社にしたいと考えている」
2011年01月07日