東洋機械金属は10月22日、主力製品である電動サーボ射出成形機のSi―6シリーズをベースに、精密成形を実現する「Si―30―6EP」を開発したと発表した。
今回開発したのは、スマートフォン用カメラレンズに代表される微細光学部品やコネクタなど、益々小型・高精度化が求められる微細電子部品分野において、定評ある計量・射出性能に加え、より精密でより安定した成形を実現する、高精度型締機構と高剛性フレームを備えた射出成形機。
Si―30―6EP の特長は、プラテン直進性・平行度維持、金型挙動の安定化を向上するために高剛性直進ガイドを採用、さらにタイバーガイドレス、平行度調整機構「Parallelizer」と合わせ、金型の芯ずれ量を低減する高精度型締機構。
また、電動サーボ射出成形機の歴史とともに進化してきた高剛性フレーム「RASMA」。特に型締部の剛性を強化することにより、プラテン平行度や型開閉時の金型直進性など、機械精度の長期間維持に効果を発揮する。金型から成形機側へ伝わる熱を遮断し、熱による機械精度の変化を防止する金型取付板温調。
さらに、小型精密電子部品に対応するために、光学レンズ仕様のB55D、高速高応答のBH150Dに加え、新たに最大射出速度500mm/s(3・0G)の B75Dを新設した幅広い射出装置バリエーション。
その他「SYSTEM600」「Vクランプ」「ダブルタッチ機構」等の装備はSi―6小型シリーズと共通。
10月28日から幕張メッセにて開催されるIPF JAPAN 2014に、レンズ仕様機を出展し成形実演を行う。また、これをもって販売を開始し、2015年に200台の出荷を見込んでいる。