避妊具・性感染症予防具の国際規格を議論していた「第31回ISO/TC157東京国際会議」が成功裏に閉会した。
日本が新規規格を提案していた「薄型コンドーム前処理試験法」については、新たに設置されたTGで、薄型製品を正しく評価するための規格案を分析・検証することが決まった。
少々気が早いかもしれないが、前処理試験法の規格がまとまれば、今後は試験法の標準化を目指すことになる。
国際的な試験法が確立すれば、薄型コンドーム開発で先行している日本メーカーは、その技術力を最大限活かすことが可能となる。
現在、各メーカーが独自の試験法で高品質性をアピールしているが、今後は国際的な試験法を経ないと数値を記載することができなくる。
つまり、「0・02」、「0・03」などと商品に記載できなくなるというわけだ。
試験法の標準化により、高品質な薄型製品を正しく評価することができるようになるが、本当にそれだけでいいのだろうかと、疑問を呈するのが大村昭人ISO/TC157国内審議委員会委員長だ。
大村氏は「『数字』の規格化だけでなく、『言葉』にも規格化が必要だ」と提案する。
「0・02」、「0・03」などの数字は、試験法が確立されれば製品に表記することができないが、「ウルトラシン(ultra thin)」、「極薄」などの文