横浜ゴムは10月24日、2船体間の原油荷役に使われる「シーフレックス STSホース」について、ロイドレジスターから2つの国際認証を取得したと発表した。
取得したのは、英国規格協会が発行する原油荷役用ホースに関する規格と欧州標準化委員会が発行する非導電性カバーゴムに関する規格。STSホースは過酷な使用条件での耐久性、火災防止などの安全性が厳しく求められる。今回2つの国際規格を取得したことで製品への信頼性がさらに高まった。
同製品は、タンカーなどが互いに接舷して原油荷役作業を行う際に使用される。STSホースには、耐久性を高める目的でゴム層の内部にスチールワイヤーをらせん状に埋め込むタイプのものがあるが、同社のSTSホースはスチールワイヤー無しでも耐久性を発揮するのが特徴。このため、ホース重量が軽く、取り扱いやすいメリットを持つ。
同社は陸・海・空の各分野において多岐に渡る工業品の製造、販売を行っているが、その中でも海洋関連製品である空気式防舷材、マリンホースに関しては世界トップメーカー群に属している。現在、インドネシア・バタム島に空気式防舷材とマリンホースの新工場を建設しているほか、今年9月には米国社からイタリアのマリンホースの生産販売会社を買収するなど積極的な販売拡大活動を進めている。