日本エイアンドエル㈱(今井昭夫社長)は8日、合成ゴムラッテクス類の 値上げを10月1日納入分より実施すると発表した。
対象製品と値上げ幅(ドライ㎏以上)は 紙加工用SBRラテックスが18円、一般産業用SBRラテックス20円、VPラテックス33円、NBRラテックス38円。
合成ラテックスの主原料であるブタジエンモノマーの価格は、需要の逼迫に加え、原料C4溜分の価格改定方式が見直しされたため、高価格の水準で推移している。また、中長期にも世界的な需要動向から今後も高値状況が続く見通しになっている。
こうした状況下、同社は経営の効率化や合理化等を進め、また安定供給を確保すべく、最大限のコスト削減に努力してきたが、原材料価格の上昇はその自助努力の域を超えるものであり、現在の価格体系では製品の安定供給というメーカーとしての役割を果たすことが困難な状況と判断し、値上げを決断した。