住友ゴムが所有するタイの天然ゴム加工場を見学した。
この工場では天然ゴムの開発を主な目的としており、ゴムの粘土管理や分子レベルでの研究など、天然ゴムの品質向上が具体的な研究課題となっている。
そんな中で、ゴムの品質とは直接関係ない研究も行われている。それが、臭気のない天然ゴムの開発だという。
ゴムと言えば、その独特の匂いが付き物だと思っていたが、研究によりゴムの臭気をなくすことは不可能ではないとのこと。
天然ゴム加工場の稲本浩典スミラバー・タイ・イースタン・コーポレーション社長は、「100%は無理だとしても、臭気のないゴムは開発できる」と意気む。
具体的には、天然ゴム加工の工程の一つである「洗浄工程」を改善することで、臭気を飛ばす方法を検討しているという。
ゴムの臭気に関しては、最終製品でのクレームはほとんどないが、練り行程などでの工場従業員の健康被害、または工場周辺への配慮など、環境改善で役立つと考えられているそうだ。
すでに研究も進んでおり、今年5月ぐらいから具体的なサ