信越ポリマーの4~9月 営業利益が倍増へ

2014年10月31日

ゴムタイムス社

 信越ポリマーの2015年3月期第2四半期連結決算は、売上高が348億7100万円で前年同期比71・6%増、営業利益は12億3300万円で同108・9%増、経常利益は14億3200万円で同71・6%増、四半期純利益は10億900万円で同101・1%増となった。

 電子デバイス事業では、自動車関連入力デバイスを中心に順調な出荷が続き、全体として売上げは前年を上回り、利益改善も進展した。入力デバイスは、自動車の電装化が進んでおり、自動車用キースイッチおよびタッチスイッチの出荷が順調。また、ノートパソコン用タッチパッドは、新機種向けの出荷が好調。ディスプレー関連デバイスは、視野角制御フィルム(VC―Film)の出荷減少が続いたが、液晶接続用コネクターが堅調に推移し、売上げは前年並みとなった。コンポーネント関連製品は、スマートフォン向け防水製品の出荷減少が続き、売上げは前年を下回った。この結果、同事業の売上高は86億6000万円で同10・1%増、営業利益は4億6200万円(前年同期は2700万円の損失)となった。

 精密成形品事業では、OA機器用部品をはじめ半導体関連容器などの出荷が堅調に推移し、全体として売上げは前年を上回った。OA機器用部品は、主要ユーザーの新機種向け製品の出荷が堅調に推移し、売上げは増加した。シリコーンゴム成形品はメディカル関連、電子部品関連、建材関連など全般に堅調な出荷が続き、売上げを伸ばした。半導体関連容器は、半導体業界の需要回復が続いたことで、売上げは前年を上回った。キャリアテープ関連製品は自動車電装分野向けやスマートフォン向けなど堅調な需要が続き、売上げは前年を上回った。この結果、同事業の売上高は144億1500万円で同11・6%増、営業利益は11億6500万円で同2・8%増となっている。

 住環境・生活資材事業では、消費税引上げに伴う消費の落ち込みなどの影響があったものの、全体として売上げは前年をやや上回った。ラッピングフィルムなど包装資材関連製品は、食品スーパーマーケット向けの出荷が伸び悩み、また、販売価格改定が遅れた。機能性コンパウンドは、自動車用、電線用ともに新製品の堅調な出荷が続き、売上げを伸ばした。塩ビパイプ関連製品は、消費税増税などの影響を受けたものの、拡販活動および価格改定により売り上げは前年を上回った。外装材関連製品は需要が低調で、売上げは伸び悩んだ。この結果、同事業の売上高は91億9600万円で同3・5%増、営業損失は3億7400万円(前年同期は4億600万円の損失)となった。

 その他は、工事関連では、首都圏を中心に需要旺盛な商業施設の新築・改装物件の受注活動を推進したが、全体として売上げは前年をやや下回った。この結果、その他の売上高は25億9800万円で同5・2%減、営業損失は4400万円(前年同期は7500万円の損失)となった。

 通期の連結業績予想は、売上高が690億円で前期比2・5%増、営業利益が24億円で同82・6%増、経常利益が26億円で同41・6%増、純利益が14億円で同94・4%増を見込んでいる。

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