三ツ星ベルトの新年賀詞交歓会が1月11日、午後5時30分から東京千代田区の帝国ホテルで開催され、得意先、代理店各社の代表ら約300名が出席した。 三ツ星ベルトグループの海外生産拠点の設備能力増強を紹介するビデオ放映の後、あいさつに立った垣内一社長は「昨年はあらゆる面で変化する環境の中で、 生産性のアップなど原価低減努力の施策をきめ細かく実施してきた。これらの施策は必ずや今後の成果に繋がるものと確信している。 一方、昨年9月のエコカー補助金の終了、12月にはエコポイントの半減、為替の変動、政府の混迷など景気の下振れリスクが高まっており、本年も予断を許さない厳しい経営環境が続くものと考えている。 このような状況の中で、当社は国内においては四国工場の生産棟、物流棟を新築し、その周辺の整備を進め、綾部生産システム開発センターと合わせ生産能力の増強を図ってきた。 海外においてはインドネシアのPTセイワでの自動車用Vベルト、2輪車用の変速ベルトラインはじめPT MBIでもOA機器用の小形タイミングベルトラ インを増強。タイではスター テクノロジー インダストリアルでクラシカルな一般産業用ベルトラインが完成し、お客様に量の多少を問わず供給できる生産体 制を強化してきた。 今期まで取り組んできた数々の改革の成果を発揮し、やがて追いかけてくると思われる新興国に負けないコスト競争力のある品質レベルの高い製品をお客様に タイムリーに供給していかなければならない。そのためには生産、販売、技術が一層コミニュケーションを良くする努力が不可欠であり、本年は新しい開発工法 により高機能、高精密、高品質の製品開発に全身全霊を傾けていく。そしてこれらの施策により世界の三ツ星ベルトグループの生産能力の50%を日本国内に残 すという基本方針のもと国内に可能な限りのモノ造りを残していくために力を尽くしていきたい。本年は揺るぎない基盤を持つ企業を確立すべく1年としたい」 と述べた。引き続き喜田宏取締役副会長が「私どもを取り巻く環境は、昨年11月末以降、厳しい状況となっているが、こういう厳しい時こそチャンスであり、 積極果敢に設備投資を現在行っている。海外ではインドネシアの2工場で増設を行っているほか、タイでは生産効率を上げるため、二つある工場をひとつに統合 した。一方、日本においても私どもの新製品である研磨レスベルトがアメリカ、ヨーロッパでの引き合いが活発、四国工場では新しいタイプの高強力タイミング ベルトの生産が予定通りスタートし、現在、フル生産を行っている。私どもは市場の動向及びお客様の要望を先取りし積極果敢に設備投資を行っており、今日お 集まりの皆様と一緒に同じ土俵に立って、同じ方向に向かってより一層コミニュケーションを図り、共に戦い、今年1年を乗り切っていきたい」と乾杯の音頭を 取り宴に移った。
2011年01月17日