東ソーは10月31日、2015年3月期第2四半期連結累計期間の業績予想と同日公表の実績に生じた差異と、通期の連結業績予想の修正を発表した。
第2四半期の業績予想と実績の差異は、売上高の予想が3900億円、実績が1・5%減少の3839億6000万円、営業利益の予想が170億円、実績が9・2%増の185億6900万円、経常利益の予想が160億円、実績が33・3%増の214億2600万円、四半期純利益の予想が100億円、実績が37・3%増の137億3300万円となった。
売上高は塩化ビニル樹脂及びウレタン原料の出荷が減少したこと等により減収となったが、損益はエチレンアミンやハイシリカゼオライト等の機能商品事業が好調であったこと及び為替差益の発生等により、前回発表予想を上回る結果となった。
また、通期の業績予想は、売上高が前回発表の8100億円から修正なし、営業利益は460億円から8・7%増の500億円、経常利益は450億円から15・6%増の520億円、純利益は520億円から11・5%増の580億円となった。
売上高については、ナフサ価格が予想前提を下回ることに伴う減収要因がある一方、円安による輸出価格の改善等を見込んでいることから、前回予想を据え置き。営業利益については、ナフサ価格をはじめとした原燃料価格の下落に伴うコスト低減効果や円安に伴う交易条件の改善等を見込むことから、前回予想を上回る見込み。また、経常利益及び当期純利益についても、営業利益の増加及び上期業績の上振れ等を受け、前回発表予想を上回る見込みとなっている。