横浜ゴム インドタイヤ工場で開所式 15年に年産70万本体制に

2014年11月06日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは11月6日、インドのハリアナ州バハドゥールガール工業団地に完成した乗用車用タイヤ工場の開所式を11月1日、開催したと発表した。

 開所式には工業団地を運営するハリアナ州産業基盤開発公社(HSIIDC)のサリル・ナーラング投資促進センター部長、在インド日本大使館の八木毅特命全権大使、インド国内に生産/販売拠点を持つカーメーカー、タイヤディーラーなどから合計約200名を招待、同社からは野地彦旬代表取締役社長、三上修執行役員タイヤ海外営業本部長などが出席した。なお11月2日にも国内タイヤディーラー約200名を招待して開所式を行った。

 11月1日の開所式で挨拶に立った同社の野地社長は「当社はインドでの高いタイヤ需要の伸びを見込み、2012年にこの地にタイヤ工場の建設を決定、約2年を経て工場開所式を迎えることができました。これもひとえに州政府、HSIIDCはじめ関係各位のご支援の賜物と感謝しております。今後、新工場で生産した高品質なヨコハマタイヤを全国に供給することで、バハドゥールガール、ハリアナ州、ひいてはインドの発展に貢献できると確信しています」と述べた。

 新タイヤ工場は、2007年4月に設立した横浜ゴム全額出資のヨコハマ・インディアの生産拠点として建設し、2014年7月から稼動を開始している。工場建設の総投資額は44億円で、2015年までに年間生産能力70万本体制を確立する計画。Yokohama Earth―1、S. driveなどの乗用車用タイヤを生産し、インド国内で補修用として販売する。

 新タイヤ工場を建設したバハドゥールガール工業団地は、デリー西方約40キロに位置し、国内最大級の消費地であるデリーに近い、デリー国際空港から車で約1時間と利便性が高い、近郊にハリアナ州立工科大学があり優秀な人材の採用が見込めるなど、数多くの利点があった。

 ヨコハマ・インディアはハリアナ州グルガオンに所在。バハドゥールガール工場の敷地面積は約10万㎡(約25エーカー)。生産品目は乗用車用ラジアルタイヤ。従業員数は約350名(11月現在)。操業開始は2014年7月。総投資額は約44億円。

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