JATMA タイヤ点検実施 不良率1位は「空気圧不足」

2014年11月06日

ゴムタイムス社

 日本自動車タイヤ協会は11月5日、2013年秋の交通安全運動期間内に全国で6回の路上タイヤ点検を実施し、その結果を発表した。
 同点検は都道府県警察・運輸支局、東日本・中日本・西日本の各高速道路(旧JH)、自動車及びタイヤ関連団体と協力し、9月21日から30日までの10日間に行われた。

 タイヤ点検を行った車両は、高速道路(自動車専用道路を含む)42台、一般道路301台の合計343台。このうち、タイヤに整備不良があった車両は55台、不良率は16・0%で、昨年の点検結果に比べ14・9ポイントの減少。なお道路別にみると、高速道路のタイヤ整備不良率は28・6%で0・7ポイント増加、一般道路では14・3%で23・2ポイント減少という結果となっている。

 タイヤの整備状況を項目別にみると、不良率1位は「空気圧不足」で9・9%、次いで「偏摩耗」2・3%の順。不良率を昨年の結果と比較すると、「空気圧不足」9・8ポイント、「タイヤ溝不足」が1・7%、「外傷」が0・7ポイントそれぞれ減少し、「偏摩耗」は1・0ポイント増加している。

 また、道路別でみた不良率を昨年の結果と比較すると、高速道路では「空気圧不足」は8・9ポイント、「偏摩耗」は0・5ポイントそれぞれ増加し、「タイヤ溝不足」は1・9ポイント減少している。一方、一般道路では「空気圧不足」が17・4ポイント、「タイヤ溝不足」が3・2ポイント、「外傷」が2・1ポイントそれぞれ減少し、「偏摩耗」は2・3ポイント増加している。

 車種別・タイヤ整備不良台数の内訳に関しては、車両グループ別のタイヤの整備状況は、「乗用車」が15・7%(13年結果に比べ12・4ポイント減少)、「貨物車」19・0%(同、42・5ポイント減少)となっている。グループ別の整備状況としては、「乗用車グループ」で、普通乗用(3)小型乗用(5・7)、軽(5・7)それぞれが減少。また「貨物車グループ」では、普通貨物(1)以外で減少となっている。

 車種別・タイヤ整備不良項目としては、車両グループ別・項目別ワースト1位は乗用車は「空気圧不足」、貨物車は「偏摩耗」で、不良率はそれぞれ乗用車11・8%、貨物車8・6%。

 今回の結果をみると、「空気圧不足」が2013年結果に比べ9・8ポイント減少しているが、整備不良率ワースト1位(9・9%)となっている。

 同会では今後も引き続き「4月8日タイヤの日」をはじめとした、年間を通してのタイヤ点検実施に加え、タイヤ使用管理リーフレット配布等の安全啓発活動を展開していく考えだ。

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